平成12年9月 3日(日曜日) リバートレッキング2   藁科川 

 
リバートレッキング
 (1)リバートレッキングとは(チームリバートレッキング提案書(日本環境倶楽部)より)
  「一般に中上流部の川は頻繁に曲がりくねっており、その度に変わる風景を楽しみながら上流に向かって上っていく。主に川岸の歩きやすいところをたどっていくが、流れを横断したり、流れの中を逆に逆らいながら上流に向かって歩いたり、大きな石を越え、滝のような流れの段差を越えたり、低い堰堤を登ったり、本能に近いわくわくした運動ができる。それに、清清しい流れの感触と、美しい風景が言い得ぬ感動となって身体の奥から湧き出してくる。
   このようなリバートレッキングは、稀に見る五体と五感をあますことなく使う運動であり、また、川の自然環境を利用したネイチャートレッキングである。

 (2)ルール
 @トレイス
 行動中は、安全上や川へのインパクトを考慮して1列(トレイスポジション)とれになって進む。この時、先頭のリーダーが選んだ安全なコースを一歩も間違えずに歩いていくこと。
 Aグリップ
 もっとも弱い参加者の安全を考慮して自分には不要と思っても、前の人に手を差し伸べられたら、これを拒まず、手を貸してもらい見本を示すようにすること。(実際には2人の手がお互いの手首をしっかりつかみ合うように手をつなぐことを示す。
 Bブレイク
 行動中とは反対に、隊列を解いて、休憩したり、自由に遊べる時間を設けること。水温や気温に応じて適当なブレイクを取る。
 今回は、以上のルールに「ブリッジ」を加え実施した。「ブリッジ」とは、上級者(今回の場合は、スタッフ及び高学年)が、川に対して橋脚のようにならび、「グリップ」で手をつなぎながら、川を渡してあげることである。一般的に渡る方向に対して、川下方向に斜めに渡してやるとうまくいく。

 

 

 

第6回みずがき倶楽部「リバートレッキング2 in 藁科川」

(1)スタッフ集合(静岡市中原公民館 2000.9.3)
(参加スタッフ)
原 隆一、鈴木一彰、秋田弘武、小田稔彦、渡辺吉春、安藤一整、吉澤雄介、朝重孝治、長谷川雅彦、竹内礼子
参加者のうち来た子供から名簿確認、ライフジャケットの確認を行った。天候はまずまずの状況となったが、一昨
日の雨により水位が上がっており、昨日の調査の段階では子供たちにとって厳しいリバートレッキングになることが予想される。
(2)全員集合!
病気などで休んだ子もいたが、総勢22名の子供たちが参加した。今回の「リバートレッキング」は、5月に実施した「リバートレッキング」に引き続き、「日本環境倶楽部」の全面的な協力を得て実施した。ただし、今回は、トレッキングリーダーを安藤一整(安ちゃん)、サブリーダーを環境倶楽部の長谷川雅彦とし、流域ネットワークのメンバーは、車の廻送及びアシスト(記録を含む。)行うこととした。なお、朝重孝治さんには、全体的な指導という立場で参加してもらった。また、足場が悪いこともあり、朝重さんには写真撮影もお願いした。
現場については、事前に朝重、長谷川の両氏が行って確認済みの個所を前日参加スタッフ全員で下見をし、エスケープルートなど全員で確認した後実施した。また、下見の時点で、今回のトレッキングルートについても、スタッフ全員で確認したが、このこの時点では、水量が多く、大人でもトレッキングが難しい個所が確認されている。一日経過することで、水位がどの程度低下するかが問題だが、藁科川が比較的早く水位が下がる川であることを期待して本日の実施に踏み切った。ただし、現地の状況しだいでは子供にとって難しい場合には中止することとしていた。
9:00、現地確認班からOKの連絡、着替え、くつ、体調確認後班ごとに車に乗り出発
(3)リバートレッキング!!
9:30 藁科公民館でトイレ休憩
10:15 トレッキング出発点到着
  (湯の島温泉まで1.5km下流の地点、県道から川原まで山道を下った地点)
10:15 準備運動、ライフジャケットの着用点検後にトレッキングリーダーの安藤から、トレッキングの3つのルール(グリップ、トレース、ブレーク)について説明をする。
トレッキングの縦列配置(低学年が多いので、高学年の配置が重要)を決め、点呼の必要性を説明した。既に、点呼については「夏のキャンプ」などでも何回か行っており、何とかうまくできるようになった。
川の状況としては、昨日に比べて水位が低く、川原が広がっている。
 左岸に岩が露出したところから川に入り、右岸沿いに左に大きく曲がりながら、上流へと足を進める。流路が曲がり終わったところに白波の立つ渓流状の急流があるため、その前で比較的渡りやすいところを選んで「ブリッジ」により全員を左岸側に渡す。水量が多いため、全員に緊張感が漂う。   
10:30 大きく右に折れるところにある淵で最初のブレイク。右岸岩(高さ2〜3m)から飛び降りる子が続出、一回転ジャンプを見せる子もある。その他、投げ縄を使っての救助ごっこやライフジャケットを使ってのラフティングなどを楽しんだ。
10:50 出発、100mほど左岸の川原を歩き、護岸ブロックの手前で右岸へ渡る。水流が激しく、スタッフと高学年がブリッジをして渡すが、大人も流されそうな流れに子供たちも必死でつかまって渡っていく。
 左岸がブロック構造の改修河川となり、急に面白みがなくなる。
11:05 子供たちは、平坦だが適度の深さの流れに乗って、ライフジャケットラフティングを楽しんだ。流れの終わりが前述の急流となっているため、最終地点で小田が監視している。クマさん(朝重)は、竹に糸で釣り針をつけた道具でしきりに魚を採っている。既に2匹ほど取って子供たちを驚かせた。
11:20 全員集合(22名)、水分補給のため全員に水を飲ませた。
11:25 曇ってきたため、寒さを訴える子が出てきた。ライフジャケットの下にきている服が水分を吸っているので、一度脱がして水を絞る。
11:30 しょうへい(藤牧祥平)が、いつもと比べて元気がなかったが、発心がでていること、本人も川から出たいとの同意があったので、路上で待機の渡辺氏に託し、川から上げた。
 その他のメンバーは、両岸ブロックの人工河川を上流に上っていく。腰まで水につかり(水深80〜100cm)、水圧で大人でも歩きにくい。左岸のあしの生えている川原へ渡る。ここでも高学年がグリップで渡している。
 その後、巨レキの多い川原を3点歩行のようにして登っていく。子供たちの真剣な表情が見える。
11:55 湯の島橋から上流50mほどの淵の直下は急流で子供たちに渡河は無理のため、淵の中を胸まで使って右岸へ渡る。(高学年のブリッジ)
12:00 昼食 食事もそこそこに飛び込む子がある。自分で飛び込む足場を見つけて飛び込んでいく。安ちゃん(安藤健太)は、岩から木に飛び移り、そこから飛び込んでいく。(少し危険)淵の直下に急流があるため、瀬頭にロープを張り安全管理に心がける。なお、ロープだけではもちろん危険なため、2人程度の監視を置いている。
 淵の上流側はゆるい流れとなっているため、そこでラフティングを楽しむ子もいた。
 食事後、藤牧祥平と渡辺遼がリタイヤし、家に帰ることとなった。渡辺吉春と竹内礼子が送っていった。以後、吉澤雄介が路上の伴走となった。
12:45 出発 30mほどの川幅に巨レキが点在する川の右岸を岩につたわりながら上っていく。比較的達成感を感じることができる区間だ。
13:00 巨レキの川原から中島に渡り、そこに架かる橋を渡り、私営キャンプ場をとおって、比較的大きな淵のところで再びブレイクした。2、3年生がドラエモンに取り付いている。また、女子の数人は研修中の女子大生に取り付いている。
13:40 寒さを訴える8人は、小田について道路を歩いていくことにする。残り12人がリバートレッキングを続行した。50mほど上流にのぼったところで左岸から右岸に渡る。途中、流速が早く、低学年には厳しいところもあったが、全員無事に渡りきった。
13:50 右岸から左岸へ丸木橋を渡る。おっかなびっくり、へなちょこへっぴりごしだが、全員なんとか渡りきった。
14:00 左岸から右岸へグリップで渡り、ゴール!!
14:15 道路伝いに来た子も含め、全員を確認した後、湯の島温泉を出発した。
15:30 中原のテニスコートに到着し、各グループで振り返りを行った後、子供たちを保護者に引渡し解散とした。