「川に親しむための基礎講座 in 静岡」開催される!!

 平成13年11月27日(日)、3連休の最終日、静岡県静岡市の産業経済会館大会議室において「川に親しむための基礎講座 in 静岡」が開催された。連休の最終日にもかかわらず、43名の方々が参加してくれた。参加者の内訳は,民間の団体関係者が8割、地元の大学生が1割、行政関係者が1割だった。
 主催はしずおか流域ネットワークだが、「川に学ぶ体験活動協議会」「国土交通省静岡河川工事事務所」「静岡県河川企画室」及び「静岡市建設部」の協力を得て行われた。

 しずおか流域ネットワークの原会長が「一日講座」のオリエンテーション、「川に学ぶ体験活動協議会」の活動内容及び「川に学ぶ体験活動の理念」についておよそ1時間説明を行った後、本日のメインテーマである「安全管理」「流域における歴史と文化」についての講座が行われた。

オリエンテーション

 まず最初は、参加者をAからFまでの6班に分けて「危険予知トレーニング」というテーマでKJ法によるグループワークを行った。別紙にあるように川に子供たちを連れて行く場合の状況を文章と写真でまとめ、それを各グループに渡し、以下に示す内容について皆で意見を出し合いまとめていった。

危険予知トレーニング

@ このような状況のもと考えられる危険を抽出しましょう。
A 指導者が安全管理上事前に配慮すべき項目を抽出しましょう。
B 「A君が溺れる」という事故が起きました。事後、実施(配慮)すべき項目を抽出してみましょう。

A〜C班は@とA、D〜F班は@とBについて意見を出し合い、約1時間で取りまとめた。各班それぞれのまとめについて、3分程度で発表してもらい、安全管理の第一人者である呉大学の小谷寛二先生に講評をお願いした。
講評では、取りまとめについては参加者それぞれがしっかりした意見を持ち,確実な取りまとめになっている、しかしそれをいかにマニュアル化し現場で実践していくかが重要であるとの意見をいただいた。

また、危険を防止し、安全を守るためには、ハード(川の構造、施設、気象などの要素)、ソフト(社会的、経済的、教育的条件など)及びヒューマン(活動者の特性や指導者などの人的要素)の3つの側面を互いに関連させながら総合的な視点による注意が必要であるとの説明があった。

小谷教授の安全管理講座

昼食を挟んで午後は、午前に続いて小谷先生により、「川遊びのリスクと責任」〜指導者の責任とその範囲について知る〜と題して約1時間30分の講演があった。責任には「対応する責任(responnsibility)」「説明する責任(accountability)」「法的責任(liability)」の3種類の責任があるなど責任についての理論的な解説の後、様々な事例を通して具体的な解説がなされた。参加者も午前中、自ら安全管理についての意見交換をしたばかりであったので,先生の講演が身にしみて感じたようだった。

小谷先生に続いて,磐田西高校の小杉達先生により、「安倍川流域の生活」と題して講演をいただいた。安倍川流域における生活のあり方や流域の人々が祭っていた様々な神仏について説明をいただいた。過去から現在に至る流域住民の川との係りが写真等を活用したわかりやすい説明で、理解が深まった。

小杉先生の歴史・文化講座

最後は、しずおか流域ネットワークの鈴木一彰が昨年1年間の「みずがき倶楽部」の活動状況を説明した。みずがき倶楽部を発足するに至った経緯や安全管理の面でどのような工夫や配慮をしているかを説明し、本日の一日講座を終了した。

みずがき倶楽部活動事例報告

終了後、参加者から川のインストラクター初級を取得するためには8科目21時間の講習が必要だが残りの16時間分についていつ実施するのかとの質問が寄せられた。
しずおか流域ネットワークとしても、来年の夏までに残りを講座として実施し、参加者の方々の期待に応えていきたい。

受付風景 司会者